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(株)斉藤建設

地元密着の建設会社として市民の役に立つことを一番に考えています
―代表取締役社長 斉藤正朗さん、建築部統括部長 木村勝美さん、土木部統括部長 米玉利(よねたまり)和浩さん、総務部 上村拓巳さんにお話をお伺いしました。
家づくりから災害対応まで
社長:明治24年に鳶職として創始し、当初は土木中心でしたが、その後建築部門、設計部門、不動産部門、建材部門、文化財発掘調査部門と事業を広げました。
地元に根差した企業として、自治体と緊急時の災害協定なども結び、市民のお役に立つ仕事をすることを一番に考えています。
文化財発掘調査部門は、先代が新規事業として始めました。埋蔵文化財が多く眠る鎌倉では、建物を建てるとき文化財の調査が必要になることが多いので、解体、発掘、建築の一連の工程を同じ業者で行うことで、時間短縮やコストダウンにつながります。また、すべて同じ業者ということで、近隣の方との信頼関係を築くことができます。
どの事業においても、地元だからこそ無責任な仕事はできない、という思いでやっています。

―御社の強みはどんなところですか。
木村(建築):鎌倉を中心に、近隣市(逗子、葉山、藤沢、鎌倉隣接の横浜)を工事エリアとして営業しているため、スピーディーな対応ができるところが強みです。トイレや樋が詰まったなどのトラブルにも対応しています。
新築は注文住宅で、建売と違いお客様とキャッチボールをしながらゼロから家を作っていきます。こちらの技術的提案とお客様の要望を融合し、納得いただける家を建てたいと思っています。
米玉利(土木):地元企業として、スピード感に加え、親切、丁寧を心がけています。災害時には24時間365日対応できる体制をとっています。
社長:令和元年の台風15号で御成通りのアーケードが倒壊したときには、各部門が連携してスムーズに撤去作業を行うことができました。
5部門(建築、設計、土木、不動産、建材、文化財発掘)あることによって、パワーを発揮できていると思います。

建設業のイメージUPと働き方改革
―これから特に力を入れていきたいことを教えてください。
社長:建設業にはどうしても3Kのイメージがあるので、この業界のイメージアップを図りたい。モノづくりは本当に面白い、人の役に立つ仕事であるということを、もっと多くの人に知っていただきたいです。最近、グループ会社でレストランやギャラリーの運営を始めましたが、これもいろいろな窓口をつくり、イメージアップにつなげていきたいからです。
もう一つは、働き方の見直しです。建設業は、他の産業よりも業態が数年遅れていると言われています。ものづくりはリモートでは難しい仕事ですし、忙しい時もありますが、帰れるときは早く帰って自分や家族との時間を大切にしてほしくて、少しずつですが改革し良い方向に進んでいます。

―主な業務内容を教えてください。
木村(建築):お客様から発注をいただいてから建物の完成まで、プランニングや図面作成、積算、様々な手続、現場の技術的管理、安全管理など、すべての業務を行います。引き渡し後も点検やトラブル対応、リニューアルなど、長いお付き合いになります。
米玉利(土木):受注形態として、公共工事、民間工事とも受注しています。
業務としては施工管理です。初めに計画書(安全管理、品質管理、工程管理等)を作成し、それに伴い現場で項目ごとのチェック、管理を実施しています。
安全に良いモノを完成させるため、携わる全ての人と協調性と調和を大事にし、ミスが無いようモノづくりする業務です。
上村(総務):総務は各部署から情報が集まってくる部署ですので、毎日飛び込んでくるいろいろな情報を処理して前に進めるのが仕事です。
個人的には、経理やギャラリーの運営を担当しています。また、最近宅地建物取引士の資格を取り、物件紹介もさせてもらっています。

完成した時!
―どんな時に仕事のやりがいを感じますか。
木村(建築):足場を撤去して建物が完成した姿を見た時です。お客様が喜んでくれるとそれまでの苦労が吹き飛びます。
米玉利(土木):完成までに2,3年かかることもありますので、出来上がった時はうれしいですし、お礼を言われるとやった甲斐があったと報われた気がします。
社長:苦労した現場は数年後にいい思い出や笑い話になりますね。苦労して乗り越えた分、やりがいを感じられるのではないでしょうか。
仲良く、働きやすい職場
―職場環境はいかがですか。
木村(建築):もともととても仲の良い職場ですが、数年前に現社長に代替わりして空気が変わりました。仕事のやり方を見直すことで残業が減りましたし、何でも話を聞いてくれるので、いろいろなことを相談しやすい環境です。
米玉利(土木):時代の流れもありますが、家で過ごす時間が増えて家庭内が明るくなったという声もあります。待遇面についても、仕事をやった分の見返りはきちんとある会社です。
上村(総務):自分は育休を取らせていただきましたし、他にも取得している社員がいます。有休も取れますし、働きやすい職場だと思います。
また、BBQ大会や釣り大会などもあり、人間関係が良いところが自慢です!
社長:いいものを作るにはどうすべきか、皆で話し合いをすることで共通認識や目標を持つべく努力しています。会社はレベルアップして変化していかなければいけません。一人でできることは限られているので、仲良く技術を学んで成長していきたいと思っています。

―そんな斉藤建設さんではどんな人材を求めていますか。
木村(建築):経験者であれば、資格を持っていて技術者というプライドを持った方です。若手でしたら、向上心があって、明るく前向きな人を求めています。技術勉強会をするなど、会社としても資格取得をサポートしています。
米玉利(土木):土木では現場管理者が不足しています。施工管理技士の資格と経験値がある方を求めていますが、なかなか難しいと感じています。経験がない方でしたら、素直でやる気のある人に来ていただきたいです。
社長:やはり仕事は楽しくあるべきです。しかし、誰にでも乗り越えないといけない場面があります。そこで大切なのはチームワークだと思っています。足りない部分はみんながフォローし、自分のことだけでなく、みんなと協力して前に進められる人材を求めています。
日付:2020-11-02